■珈琲道場 |
珈琲道場 Q&A方式で珈琲を深く理解するコーナーです。 |
1.キングスコーヒーの珈琲と紅茶について 2.アイスコーヒーの入れ方 その1 3.アイスコーヒーの入れ方 その2 4.コーヒーゼリーの作り方 5.カフェ オ レの入れ方 6.エスプレッソコーヒー その1 7.エスプレッソコーヒー その2 8.エスプレッソコーヒー その3 9.エスプレッソコーヒー その4 10.エスプレッソコーヒー その5 11.マジックビーン その1 (マジックビーンってな〜に?) 12.マジックビーン その2(7月11日に更新) (マジックビーンって知ってる?) 13.マジックビーン その3 (マジックビーンを楽しむ法は?) 14.抽出濃度 その1 15.抽出濃度 その2 16.焙煎について 17.ドリップコーヒーの美味しい入れ方 その1 18.ドリップコーヒーの美味しい入れ方 その2 19.ロトの穴の影響について 20.コーヒー豆袋のふくらみ 21.コーヒーの新豆 22.コーヒーのドリップ抽出 その1 23.コーヒーのドリップ抽出 その2 24.コーヒーのドリップ抽出 その3 25.コーヒーのドリップ抽出 その4 26.ブラジル式コーヒー 27.コーヒーのドリップ抽出 その5 28.コーヒーのドリップ抽出 その6 29.コーヒーのドリップ抽出 その7 |
30.味覚の話(1) 31.味覚の話(2) 32.テイスティング考 33.ナチュラルということ その1 34.ナチュラルということ その2 35.アペラシオンについて 36.保存について 37.解説:ドリップコーヒー抽出に関する実 験的研究の手法と概要 38.公開講座・コーヒー学入門を聴講して 39. 「コーヒーの美味しい・まずい」 40.「コーヒーの美味しい・まずい」その2 41.「コーヒーの美味しい・まずい」その3 42.焙煎という言葉 43.ブレンドという言葉 44.抽出という言葉 45.味という言葉・味覚という言葉 46.煎りたてと言う言葉 47.煎りたてコーヒーってな〜に? 48.解説:コーヒーの抽出メカニズムに関する実験的研究の手法と概要 49.後味という言葉・後口と言う言葉 50.最初のブレンド 51.茶せんでカプチーノ 52.コーヒーの泡 53.コーヒー豆袋について 54.カッピング・ジャッジについて 55.トルココーヒーの話 |
珈琲道場 55 トルココーヒーの話 | |
豆太君 | トルココーヒーの話をしてください。 |
Mr.キングス |
ルココーヒーの話 2013年5月26日から6月3日にかけて、文明の交差点と言われているトルコを旅行した。エフェスの古代都市遺跡〜バムッカレの石灰棚〜ギョレメのカッパドキア奇岩〜イスタンブールのトプカピ宮殿やバザールなどをめぐった。日本では見られないところを見学し、世界の三大料理と言われているトルコ料理を楽しむこともさることながら、本場のトルココーヒーを飲むことが大きい目的の一つであった。 (参考) 2013年7月14日 衛藤正徳(記) |
珈琲道場 54 カッピング ジャッジ(Cupping Judge)について | |||
豆太君 | カッピング ジャッジについて説明してください。 | ||
Mr.キングス |
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珈琲道場 53 コーヒー豆袋について | |
豆太君 | コーヒー豆袋について説明してください。 |
Mr.キングス |
コーヒー豆をいれる袋にはいろいろな種類がありますが、キングスコーヒーではこれまで豆袋の宅配用包装としてこれまで脱酸素剤入り真空包装を使用してきました。最近、アロマシール包装が新しく開発されました。 次にアロマシールの原理について説明致しましょう。 |
珈琲道場 52 「コーヒーの泡」 | |
豆太君 | コーヒーを抽出するときに出来る「コーヒーの泡」について説明してください。 |
Mr.キングス |
コーヒーの泡について説明します。 先日、お客様から、ドリップ抽出するとき、泡が出たり、出なかったり、またコーヒーがフワツと饅頭のように膨らんだり、膨らまなかったりするのは?という質問をいただきました。 |
珈琲道場 49 「後味という言葉・後口と言う言葉 | |
豆太君 | 「後味という言葉と後口と言う言葉」について説明してください。 |
Mr.キングス |
1.後味という言葉 2.後口という言葉 後味と後口という言葉を比べると、ほぼ同じような表現と捉えてよいようであるが、ニュアンスに若干の違いがある。 キングスコーヒー2008.5.13.衛藤正徳(記) 参考1.新明解国語辞典(三省堂) |
珈琲道場 48 解説:コーヒーの抽出メカニズムに関する実験的研究の手法と概要 | |
豆太君 | コーヒー文化学会の雑誌「コーヒー文化研究」に掲載された次の小論文について解説してください。「コーヒーの抽出に関する研究、とくにコーヒー抽出のメカニズムの考察」 |
Mr.キングス |
はじめに ドリッパーを用いたドリップ抽出は家庭で日常的におこなっています。研究を始めた最初の動機はお客様の言葉です。自分では同じように入れたつもりなのに毎回抽出液の落ち方が早かったり、遅かったり、変化しているとか、コーヒーが昨日は美味しくはいったのに、今日は美味しく入らなかったとかいう話や、疑問をお客様から言われたのがきっかけです。これまでは家庭で一般に行なわれているドリップ抽出におけるドリッパーの穴数の問題やろ紙の目詰まりの問題を研究してきました。このようなドリップ抽出の場合、その対象はコーヒー粉体粒子の集団です。このような条件下ではコーヒー粉体粒子群全体の抽出現象を知ることができますが、個々のコーヒー粉体粒子の抽出現象を知ることが出来ません。コーヒーの抽出の本質を知るためには、個々のコーヒー粉体粒子の抽出メカニズムを実験的に明らかにする必要があると考えました。そこで今回の研究を行ないました。 コーヒーはいまや第3位のシェアーを占めている世界的な飲料です。また私達はコーヒーを何気なく抽出して、何気なく飲んでいます。私はコーヒーの抽出の定義を「コーヒーの抽出とはコーヒー豆と水あるいはお湯のような液体を接触させて、コーヒー豆から液体に一つ以上の成分を引き出すこと」と考えています。しかしコーヒーがどのように抽出されているか、成分がどのような順序で抽出されているか、ということについて科学的なデータにもとづいた知見が得られているとは言いがたいのが現状です。そこで、浸漬抽出法について抽出メカニズムに関する研究を試みることにしました。
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珈琲道場 47 煎りたてコーヒーってな〜に? | |
豆太君 | 「煎りたてコーヒー」の定義について説明してください。 |
Mr.キングス |
「煎りたてコーヒー」について説明しましょう。 1.煎りたてと言う言葉 コーヒー業界では良く使われる言葉に「煎りたて」と言う言葉があります。「煎る」と「たて」が合成された言葉です。国語辞典によると「煎る」という字は焙煎という言葉のところでも書きましたが、「いる」とよみ、「なべなどに入れて熱を加えながら水分を取り去る」という意味です。コーヒー豆についていえば焙煎を意味します。また「たて」という字は国語辞典によれば「ある状態が出現したばかりであること」と記載されています。 「煎りたて」と言う言葉をそのまま解釈しますと、「コーヒーの生豆から焙煎豆という状態が出現したばかりであること」ということができます。すなわち「コーヒーの生豆を焙煎した直後の焙煎豆」ということができます。焙煎した直後の焙煎豆の状態は加熱状態にあります。熱い状態のままでは使用することが出来ません。ある時間をかけて冷却してから使用することになります。したがって「煎りたて」といってもある時間経過した焙煎豆を実際には使用しているわけです。ここで問題になるのは焙煎してからどのくらい経過したものを「煎りたて」と呼ぶか?ということです。以上のことは説明するまでもないことかもしれませんが、あえて「煎りたて」と言う言葉の意味を考えてみました。 まず煎りたてコーヒーの特徴ですが、香りと炭酸ガスの発生があります。これらは焙煎してから時間が経過するにしたがって消失していきます。炭酸ガスの発生と経時変化については沢田・泉谷の詳細な研究データ(文献4)があります。この研究によりますと、焙煎豆の状態で炭酸ガスは焙煎した直後から8日間くらい発生するようです。 さて前項で述べたように焙煎してからどのくらい経過したものを「煎りたて」と呼んだらよいか?ということですが、炭酸ガスを発生する期間とするのが合理的ではないかと考えています。沢田・泉谷の研究データを参考にすると、「煎りたて」の期間は焙煎豆の状態で8日間くらいとするのが妥当だろうと思います。しかし、さらにいろいろな条件について検討する必要がある。 キングスコーヒー 2008.1.27.衛藤正徳(記) |
珈琲道場 46 煎りたてという言葉について | |
豆太君 | コーヒーで使われている「煎りたて」とはどういう意味でしょうか? |
Mr.キングス |
「煎りたて」という言葉について説明しましょう。 コーヒー業界で良く使われる言葉に「煎りたて」と言う言葉があります。「煎る」と「たて」が合成された言葉です。国語辞典によると「煎る」という字は焙煎という言葉のところでも書きましたが、「いる」とよみ、「なべなどに入れて熱を加えながら水分を取り去る」という意味です。コーヒー豆についていえば焙煎を意味します。また「たて」という字は国語辞典によれば「ある状態が出現したばかりであること」と記載されています。したがって、「煎りたて」は「コーヒーの生豆から焙煎豆という状態が出現したばかりであること」ということができます。簡単にいえば、「コーヒーの生豆を焙煎した直後の焙煎豆」と言い換えることができます。このようなことは説明するまでもないことかもしれませんが、あえて「煎りたて」と言う言葉の意味を考えてみました。 なお、煎りたてコーヒーの定義は次回の「煎りたてコーヒーについて」にかくことにします。 参考1.新明解国語辞典(三省堂) |
珈琲道場 45 味という言葉・味覚という言葉 | |
豆太君 | 味という言葉と味覚という言葉の違いを説明してください。 |
Mr.キングス |
味という言葉と味覚という言葉について説明しましょう 「味」という言葉 新明解国語辞典には1.舌が飲食物に触れた時に起こる感じ、2.体験しなければ分からない、そのものの感じ、3.外の何物でも出も置き換えることの出来ない、その物事の面白みの三つがあります。 「味覚」という言葉 新明解国語辞典によると、「舌などで感じる味の感覚」と記載されています。 「味」と「味覚」の比較 「味」と「味覚」の意味を比較すると両者は似ていますが、若干の違いがあります。「味」には「味覚」とおなじ意味もありますが、「舌に触れた感じ」というかなり漠然とした味の感じを有しており、より広い意味を含んでいるようです。一方、「味覚」は「味覚器官に生ずる感覚たとえば酸味・苦味・甘味などの感覚という科学的な感覚を意味していると捉えることができます。 参考1.新明解国語辞典(三省堂) |
珈琲道場 44 抽出という言葉について | |
豆太君 | コーヒーで使われている「抽出」とはどういう意味でしょうか? |
Mr.キングス |
「抽出」という言葉について説明しましょう。 コーヒー屋の世界ではコーヒーをいれることを「抽出」という言葉で呼んでいます。「抽出」を国語辞典で調べると、「サンプル・要素などを抜き出すこと」と説明されています。また、「抽」は「ぬく」と読み、「引き抜く」という意味です。「出」は「でる」と読み、「内から外へ行く」あるいは「表にあらわれる」という意味です。 2007.9.10.キングスコーヒー 衛藤正徳 参考1.新明解国語辞典(三省堂) |
珈琲道場 43 ブレンドという言葉について | |
豆太君 | コーヒーで使われている「ブレンド」とはどういう意味でしょうか? |
Mr.キングス |
「ブレンド」という言葉について説明しましょう。 「ブレンド」は英語では「blend」です。「blend」を英英辞典で調べると、「mix」という意味です。「mix」は「join
together into one mass」という意味です。「ミックス」は「種類の違う物をまぜること」すなわち「混合」という意味です。 |
珈琲道場 42 焙煎という言葉について | |
豆太君 | コーヒーを焼くことを「焙煎」と呼んでいますが、なぜでしょうか? |
Mr.キングス |
焙煎という言葉について説明しましょう。 珈琲豆を焼くということを日本語では「焙煎」とよんでいます。「焙煎」という言葉の意味を辞典で調べてみました。「焙煎」という言葉は広辞苑や新明解国語辞典にはありませんでした。次に「焙煎」を構成する「焙」と「煎」を調べてみました。まず、「焙」という字は「あぶる」と読み、「火を少し離して焼く」という意味です。また、「煎」という字は「いる」とよみ、「なべなどに入れて熱を加えながら水分を取り去る」という意味です。したがって、「焙煎」は「あぶって、いる」とうことで、「容器に入れて、火を少し離して、熱を加えながら、水分を取り去り、焼く」ということになります。 また、焙煎に相当する英語は「roast」です。英英辞典では「cook before fire」あるいは「heat too severely ]あるいは「parch]」という意味です。「roast」を簡単な日本語に訳すと「焼く、あぶる、煎る」になります。 焙煎の実際的な定義としては「焙煎とはコーヒー豆を焙煎機のような容器に入れて、加熱して、飲用に適する状態に変化させる熱的操作である」とするのが良いと考えています。コーヒー豆を焼くということをいつ、だれが「焙煎」と名づけたのでしょうか?実に上手く名づけたものだとおもいます。なずけ人を教えていただければ幸いです。以上 |
珈琲道場 41「コーヒーの美味しい・まずい」ということ その3 | |
豆太君 | コーヒーの美味しい・まずいはどのような要素で決まるか? |
Mr.キングス | コーヒーの美味しい・まずいがどのような要素できまるかを考えて、以下に書きました。ご意見をいただければ幸いです。 1.素材: まず、コーヒー生豆の品質が最初にあげられます。これはコーヒーの品種、栽培地、気候、土壌、水のやり方、肥料のやり方、保管方法などが影響すると考えられます。 2.焙煎: 次にコーヒーの生豆をどのように焼くかがあげられます。コーヒー豆はマジックビーンと呼ばれるように、焙煎によって香味が変わるのは皆さんがご承知のとうりです。焙煎は浅煎り、中煎り、深煎りの3段階にを大きく分類することができます。浅煎りでは爽やかな酸味があり、中煎りでは個性のある酸味となります。苦味も少しづつ現れてきます。深煎りになると苦味が次第に強くなり、酸味はだんだんに少なくなっていきます。どの程度に焼き上げるかはコーヒー豆の種類、焼く人の個性(好み)、飲む人の個性(好み)、どのようなコーヒーを飲みたいか?などによって決まります。 3.ブレンド: そのあとがブレンド(配合)をどのようにするか?です。これもコーヒー豆の品質、焙煎の程度、ブレンドする人の個性、どような味を求めるか?などによって決まります。ブレンドをする上でなにが一番大切かというと、オリジナリティーとバランスです。もう少し説明するとコーヒーの香味に、良い香りがあり、味にオリジナリティーがあり、味のバランス(たとえば、酸味と苦味のバランスなど)がとれているかどうかです。 4.粉砕: 抽出の前段階ですが、粉砕の程度によって、抽出の方法、そして抽出されたコーヒーの味が変わります。用いる抽出の方法や求めるコーヒーの味によって粉砕の程度を考える必要があります。また、用いる粉砕機(コーヒーミル)も重要です。 5.抽出 6.ふんいき |
珈琲道場 40「コーヒーの美味しい・まずい」ということ その2 | |
豆太君 | スペシャルティーということについて |
Mr.キングス |
スペシャルティーと言う言葉を聞くと、英語ではSPECIALTYという文字が、紅茶の分野ではスペシャル ティー(SPECIAL TEA)という文字が、コーヒーの分野ではスペシャルティー・コーヒー(SPECIALTY COFFEE)と言う文字が頭に浮かびます。いずれにしてもスペシャルティーには「特別のとか素晴らしい」と言う意味が含まれています。前回の美味しい・まずいの評価基準ということからすると、これは美味しいという評価基準のひとつです。英語のSPECIALTYがどの範囲をSPECIALTYというのか?が問題になります。漠然とした感じで表現するのは簡単ですが、正確に表現しようすると難しいものです。 コーヒーの味を評価する方法としては、アメリカスペシャルティーコーヒー協会/略称SCAA(クリスチャン・ウォルサーズ会長)の提案したスぺシャルティー・コーヒーの評価方法と基準(SCAAカッピングフォーム)が画期的なもので良い方法の一つであると思います。しかし、珈琲道場 32 (テイステイング考)でも書きましたように人間の舌(感覚)で評価するので、個人差などのばらつきの問題を含んでいて、まだまだ改善の余地のある方法だとおもいます。SCAA(アメリカスペシャルティーコーヒー協会)の評価方法はすでに発表され、使われていますので、ここで詳しく説明する必要はないと思いますが、以下にこの方法の要点を簡単に書いて参考に供します。 1.容易するもの:200cc位のカップ、コーヒー(挽いたもの8g位)、お湯(150cc位)、データシートの4つ。(最低限必要なもの) 参考: |
珈琲道場 39 「コーヒーの美味しい・まずい」ということ | |
豆太君 | 「コーヒーの美味しい・まずい」は個人のか問題か? |
Mr.キングス |
先日、小学校時代からの友人と「コーヒーの美味しい・まずい」について議論になりました。この問題についてすこし書いてみようと思います。 「コーヒーの美味しい・まずい」というのは人間の感覚的表現ですが、突き詰めて考えていくと味覚の評価基準と選択の問題になると思います。たとえば私達は何気なく、このコーヒーは美味しいねとか、まずいねとか、言っています。これはコーヒーの味を評価しているわけです。私達は味について個人個人のベロメーターという評価指標と基準をもって「美味しい・まずい」を判定していると思います。そして飲むか、飲まないかを選択しているように思います。個人レベルではこれで良いと考えています。「食べられる・食べられない」のように生存を左右する問題ではありませんので・・・。しかし「美味しい・まずい」は判断をともなう人間の味覚の本質に基づいたものではないかと考えています。 また、社会生活の集団レベルでも「美味しい・まずい」が存在します。個人レベルと集団レベルとで「美味しい・まずい」の評価基準が同じとは限りませんが、たしかに多数が認める「美味しいとまずい」が存在します。人間には「美味しい・まずい」を判定する能力が本来の性質として備わっているように思われますが、集団レベルの「美味しい・まずい」の評価はできれば万人が納得する評価基準が必要です。この評価基準が定まると、個人を含めた集団全体の評価基準となります。従ってこの評価基準は感覚的に決めるのではなく、科学的な方法によって確立することが求められると考えています。コーヒー好きの皆さんも科学的にコーヒーの美味しい・まずいを評価する方法について一緒に考えていただければ幸いに思います。(衛藤正徳) |
珈琲道場 38 公開講座・コーヒー学入門を聴講して | |
豆太君 | 2月10日に石川県金沢市で開催された公開講座・コーヒー学入門をMr.キングスが聴講してきました。その報告です。 |
Mr.キングス | 演題のテーマは次の3つありました。 1.愛媛大学農学部教授 村田 武先生の「コーヒーと経済」 先生のお話をまとめると、「国際商品としてのコーヒー豆がテーマ。最近の世界のコーヒー生産量は1億1千万袋。世界の飲料では3番目のシェアーを占めている.開発途上国といわれる国で商品として提供できるのはコーヒーしかない。国際価格の変動と安値が生産国の農民とって課題。一つの解決方法がフェアートレード(公正貿易)。」ということになります。私見をいえば、売り手と買い手がきちんと話し合い、ギブ&テイクの関係を築くことが必要であると思っています。(2007.2.19.) 2.金沢学院大学知的戦略本部長・教授 広瀬 幸雄先生の「コーヒーの科学」 広瀬先生のテーマはコーヒーの美味しい・まずいそしてイヤミはどこにあるが主題。コーヒー豆の内部構造を顕微鏡写真で示し、概念図で示し、美味しい部分は内部の壁にあるという考え方を述べられました。私の考えとは違うところもありますが、じつに面白い考え方だと思いました。コーヒーは世界的な飲み物ですが、まだまだ分からないことがたくさんあるようです。いろいろな方が研究されるとよいと思っています(。2007.2.21.) 3.中国大連科学技術大学客員教授 まる尾 修三先生司会によるシンポジュウム「健康とおいしい飲み方」 まる尾先生の話しや質疑応答のときに、とくに印象に残ったことをまとめて書きますと、 コーヒーを飲んで美味しいと感ずる条件としてィ)知人と語らう時、ロ)高い天井のあるところで飲むとき、ハ)外の風景が見えるところで飲むときをあげたことと、ヨーロッパのオープン・カフェでお客が長居はをするのはなぜかという問に対して生活文化でしょうと答えたことです。参考になりました。(2007.3.28) |
珈琲道場 37 (解説:ドリップ・コーヒー抽出に関する実験的研究の手法と概要) | |
豆太君 | コーヒー文化学会の雑誌「コーヒー文化研究」に掲載された下記の小論文について解説してください。 1.ドリップコーヒー抽出に関する研究その1 とくにドリッパーの穴数に関する実験的研究 2.ドリップコーヒー抽出に関する研究その2 とくにろ紙の付着と目詰まりの影響に関する実験的研究 |
Mr.キングス |
はじめに 始めた動機はお客様の一言。自分では同じように入れたつもりなのに毎回抽出液の落ち方が早かったり、遅かったり、変化しているとか、コーヒーが昨日は美味しくはいったのに、今日は美味しく入らなかったとかいう話や、疑問をお客様から言われたのがきっかけです。 |
珈琲道場 36 (保存について) | |
豆太君 | お客さまからの「保存」に関する質問。「普段は200gぐらいずつ豆のまま購入し、冷凍庫に入れて保存しているのですが、500gだと使うまでに時間がかかり、味が劣化してしまうかなと買ってから思いました。そのようなことはないのでしょうか?」 |
Mr.キングス | コーヒー豆の味を保つためには酸化を防ぐことが基本です。実際的で最も良い保存方法は密閉容器にいれて、冷凍保存することです。冷凍保存の目安ですが、豆なら約2〜3ヶ月、粉なら3週間〜1ヶ月くらいは美味しく飲めます。ただ香りは徐々に変化していきます。また、冷凍庫から出したばかりのコーヒーは温度が零度以下に下がっているので、少し置いて常温くらいに戻ってから使うとよいです。すぐに使用するコーヒーは3日分くらいを密閉容器に小分けしておき、冷凍保存するものとは別に冷暗所に保管しておくと便利です。 |
珈琲道場 35 (アペラシオンについて) | |
豆太君 | 「アペラシオンとは?」 |
Mr.キングス | アペラシオンは日本語では原産地呼称統制と呼ばれています。 ワインで始められた制度です。たとえばボルドーワインですが、ワインのビンに「APELLATION BORDEAOX CONTROLEE」 (フランス語で書かれているのでつづりがすこし違いますが)と記載されているのを見た方もあるでしょう。ボルドー産認定品というように訳してもよいでしょう。ボルドーという特定の地域で生産され、基準をパスしたワインであるということを保証するものです。 最近、コーヒーでもセラードが2005年にアペラシオンとして認定されました。コーヒーの豆袋に「APELLATION CERRADO CONTROLEE」と記載されています。すなわち、セラードコーヒーはセラードという特定の地域で生産され、基準をパスしたコーヒーであることを保証する表示です。 セラードコーヒーがアペラシオンとして認定されたのは、セラードコーヒーのセミナー講演・資料から引用すると、次の4つ要件をみごとにクリアーしたからだそうです。1)地域性に特徴があること、2)生産基準が統一されていること、3)品質(味覚官能性)に特徴があること、4)トレーサビリティーがあること。なお、セラードがアペラシオンを取得するのに10年かかったというこですが、セラードでますます素晴らしいコーヒーを作り出してくれることを期待しましょう。 |
珈琲道場 34 (ナチュラルということ その2) | |
豆太君 | 「コーヒーの精製法としてのナチュラルは?」 |
Mr.キングス | コーヒー豆を作る精製法には水洗式と非水洗式がありますが、非水洗式(アンウオッシュド)で作られたコーヒー豆を「ナチュラル」と呼ぶ習慣があります。非水洗式(アンウオッシュド)は摘み取ったコーヒーの果実を乾燥床に敷いて天日で乾燥後脱穀してコーヒー豆を作る精製法。たぶん自然乾燥するところからつけられたのでしょう。なお、キングスコーヒーでは非水洗式はナチュラルと呼ばず、「アンウオッシュド」と呼ぶことにしています。 |
珈琲道場 33 (ナチュラルということ その1) | |
豆太君 | キングスコーヒーの「ナチュラル」は? |
Mr.キングス | キングスコーヒーでは「ナチュラル」という言葉は「有機栽培されたJAS認証のコーヒー生豆を用いて当社で焙煎したコーヒー煎豆」に使用しています。 |
珈琲道場 32 (テイステイング考) | |
豆太君 | テイスティングの結果の見方ついて? |
Mr.キングス | コーヒーのテイスティングとは、コーヒーの鑑定においてコーヒーの品質を見極める、最後に行なう重要な検査で、コーヒーの味を識別することです。カッピングともいいます。日本酒では利き酒という言葉がありますが、コーヒーの味をきくことと言っても良いでしょう。 カッピングの方法で現在最も優れていると思う方法は、SCAA(アメリカスペシャルティーコーヒー協会)のカッピング・メソッドでしょう。私もこの方法を参考にしてキングス・バージョンを作り、カッピングをおこなっています。これについてはいずれ紹介致しましょう。 ここで書きたいことは、「コーヒーのカッピングの結果はそのまま鵜呑みにしないで、あくまで参考に」ということです。コンテストで順位がつけられますが、大きな傾向は変わるわけではありませんが、順位が前後するということはおおいに考えられます。 何故か?結果にはつぎのようなことが内包されているからです。 1.カッピングは官能検査であるため、個人差のはいる余地があること。 2.あなたの好みの味ではないかもしれないということ。 3.カッピングは浸漬法なので、コーヒー液の微粒子(味覚の話2参照)も含めた香味を検査していること。 4.実際に飲まれるコーヒーはカッピングと違う方法と条件で抽出されているので、コーヒー液が同じではないこと。 イ)ペーパードリップ抽出ではろ紙でろ過するので、微粒子は大部分が除去されて、溶液としてのコーヒー液を味わっている。 ロ)エスプレッソではコーヒー液に微粒子はふくまれているが、極端に短い時間で抽出されている。 金沢大学の広瀬先生は味を見る時、カッピング・テストと同時にドリップ・テストもするとおしゃっています。筆者もその一人です。これらのことを踏まえてカッピング・テストの結果を捉えることが大切だと思います。 |
珈琲道場 31 (味覚の話2) | |||||||||||||||
豆太君 | 微粒子と味覚の関係について | ||||||||||||||
Mr.キングス |
コーヒーの微粒子と味覚の関係について説明しましょう。 コーヒー液の成分は、大別すると微粒子と溶解成分から構成されています。微粒子はSS粒子とコロイド粒子からなり、水に懸濁した状態で存在します。溶解成分は水に溶解してイオンの状態で存在する化学物質です。微粒子であるSS粒子とコロイド粒子は物理的な味になり、溶解成分である化学物質は酸味、苦味、旨みの化学的な味になります。 また、コーヒー液の成分は抽出法で変わります。表1に浸漬抽出法とドリップ抽出法についてコーヒー液成分の関係を示します。 表1.各抽出法とコーヒー液成分の関係
2.微粒子の有無と味覚の関係: コーヒー抽出液成分に含まれる微粒子(SS粒子とコロイド粒子)に焦点を当てて、微粒子の有無と味覚の関係を述べましょう。実際に抽出液をのんでみるとよくわかります。浸漬抽出法の味はまったりとしていて濃い。ドリップ抽出法の味はすっきりとしていてきれが良い。この違いが微粒子の有無によるものです。 参考事例:微粒子が味覚に影響する事例として「味噌汁」と「果汁(ジュース)」が良く知られています。 (イ)味噌汁(スープ):味噌汁には味噌が懸濁した状態で含まれています。スープでいうならポタージュです。このためなめらかな舌ざわりとコクのある味がでます。しかしろ過して懸濁した味噌の微粒子を除去すると、コンソメ風の味になることが知られています。 参考文献:食品の味 小原正美 光琳書院 |
珈琲道場 30 (味覚の話1) | |
豆太君 | 味はどこでどのように感じるのですか? |
Mr.キングス |
コーヒーを飲んで美味しいとか美味しくないとか、また酸味が強いとか弱いとか、さらにまたこくがあるとかないとか、私達はいいますが、食品の味とはなんでしょうか?人が味をどこで感じ、どのように認識するのか調べてみました。 1.物理的な味と化学的な味 2.最近の味の認識メカニズムに対する考え ロ.味を認識するメカニズム 参考文献は以下のとうり。 |
珈琲道場 29 (コーヒーのドリップ抽出 その7) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
豆太君 | ペーパードリップ抽出でコーヒーの味が変わる原因のまとめ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Mr.キングス | これまでペーパードリップ抽出でコーヒーの味が変わる原因について私達の実験データを交えて説明してきました。きょうはこれらの原因をまとめて一覧表にして示しましょう。これを見るとなんとたくさんの原因がペーパードリップ抽出のコーヒーの味に影響していることがお分かりいただけると思います。たかがコーヒー、されどコーヒーというところです。読者の方で何か気がついた方はメールでご連絡いただだければ幸いです。T・P・Oの項目を追加しました。(4月24日) 表 ドリップ抽出の味に影響する因子のまとめ
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珈琲道場 28 (コーヒーのドリップ抽出 その6) | |
豆太君 | ペーパードリップ抽出でコーヒーの味が変わる原因 (その2 ろ紙の目詰まり) |
Mr.キングス | 前回、自分ではコントロールできない味が変わる要因として「ドリッパー壁面とろ紙の付着問題」をとりあげました。実はもうひとつあります。それは「ろ紙の目詰まりという問題」です。 以前、コーヒー液の透過時間はろ紙とその表面に形成されるコーヒー粉体層の部分で主として決まると書きました。ろ紙とコーヒー粉体層の状態が一定ならば透過時間は同じはずです。しかしコーヒー粉はすべてがろ紙の表面で補足されるわけではなく、その一部とくに微紛がろ紙の中に入り込み、ろ紙の内部の状態が変化します。いわゆる目詰まりという現象です。 ミルで挽いたコーヒー粉は粒度が均一というわけではなく、粗いものから細かいものまで含まれています。微紛のようなろ紙の目より小さい粒子がろ紙の内部に入り込んで捕捉されて「目詰まり」となります。 目詰まりの程度は微紛の量やお湯の注ぎ方などの微妙な変化で変わるので、その結果としてコーヒー液の透過速度や時間が変化すると考えられます。 またコーヒーを抽出・ろ過している間、目詰まりは一定ではなく、変化しますその結果、透過速度も変化します。通常は目詰まりが増えつづけ、透過速度が減りつづけます。その結果、目詰まりが発生するとコーヒー液の透過時間が長くなり、味が変化する原因になります。 なお、ろ紙の表面に形成されたコーヒー粉の層もコーヒー液の透過を遅くしますがこれは目詰まりとは言いません。 参考までに、最近おこなった目詰まりに関する実験で、コーヒーをお湯に浸漬した状態で攪拌すると透過時間が長くなることがわかりました。味覚にも変化がありました。攪拌によって目詰まりをおこすコロイダル粒子とか微紛のような微細な粒子が増えるのではないかと推測してます。 |
豆太君 | この問題の解決方法は? |
Mr.キングス | 正直にいって難しい問題です。 お湯の注ぎ方でずいぶんと変わります。漠然とした言い方ですが、微紛がろ紙の内部へはいり込まないようにお湯を優しくそそぐことです。同時に粉全体にお湯が一様に注がれていることが必要です。 微紛の量はミルの性能によります。ミルで挽いた粉が均一で、ろ紙の目の中に入りこむ微紛がなければ、ろ紙の目詰まりはかなり解消されます。根本的な解決法といえます。このようなミルの開発が望まれます。 |
珈琲道場 27 (コーヒーのドリップ抽出 その5) | |
豆太君 | ペーパードリップ抽出でコーヒーの味が変わる原因は? |
Mr.キングス | ペーパードリップ抽出でコーヒーの味がいつも変わる理由はいろいろとあります。ドリッパーの形状、ろ紙のろ過性能は、お湯の温度、蒸らし時間、湯量・注入方法・抽出時間などなど。どのような要因があり、味にどのように影響しているかについて順次取り上げていきましょう。 |
豆太君 | 自分では同じように抽出しているのにいつも味が変わります。 |
Mr.キングス | ペーパードリップでコーヒーを抽出する場合、自分でコントロールできない盲点となる要因があります。意外と思われかもしれませんが「ドリッパー壁面とろ紙の付着問題」がそのひとつです。ドリッパーの壁面とろ紙の付着はなかなか事前にはわからず、ろ過時間が長かったり、味が変わったりという結果として出てきます。 ドリッパーは通常、壁面に溝があり、抽出液が抜けるように設計されています。しかし、ドリッパーの壁面にろ紙が張り付いて、溝を塞ぐことが あるのです。そうすると、コーヒー抽出液の抜けが遅く、ろ過に時間がかかりますので、抽出時間が長くなり、味も変化することになります。極端な場合にはドリッパーの壁全面にろ紙がピタッと張り付くと、溝がない状態と同じになり、抽出液の抜けが非常に悪くなり、ろ過に時間が長くかかります。 ろ紙がドリッパーの壁面にどの程度付着するかはろ紙のセットの仕方とお湯の注ぎ方で微妙に変化します。ろ紙の壁面への付着の程度によって抽出液の抜け具合やろ過の時間が変化するので、この結果として味も変化します。これがコーヒーの味がいつも変わるおおきな理由の一つと考えられます。 市販のドリッパーではこのような問題が多かれ少なかれ生じているとおもわれます。これはドリッパーの溝の構造上の問題であることを指摘しておきます。 |
豆太君 | どうすれば、同じような味が得られるのでしょうか? |
Mr.キングス | 私の基本となる考えは、「蒸らしをすることを前提にすると、ろ紙を透過したコーヒー抽出液は溝を通して速やかに排出すべし」、すなわち「コーヒー液の滞留時間・ろ過時間を同じにすべし」ということです。 このためにはろ紙がドリッパーの壁面に付着しないように、ドリッパーとろ紙の間に十分な隙間をつくればよいわけです。実際にはドリッパーの壁面とろ紙の間に台所で使う水切り取りネットなどを敷く方法や鉢底用の穴の開いた板を敷く方法などがあります。試してみてください。同じように抽出すればほぼ同じような味が得られますよ。 なお、簡単な実験でドリッパーの壁面にろ紙が付着して、水の流れが悪くなるのを知ることができます。ろ紙をドリッパーに張り付けた時とそっと置いた時、またドリッパーとろ紙の間にネットを敷いた時と敷かない時のお湯の透過時間を計ってみてください。それぞれの透過時間に違いがあるのがわかります。 |
珈琲道場 26 (コーヒーの飲み方) | |
豆太君 | ブラジル式コーヒーについて |
Mr.キングス | ブラジル式のコーヒーはカフェ・ジーニョといいます。カフェ・ジーニョはエスプレッソ・コーヒーと同様、深煎りのコーヒーを細かく挽いて濃厚に抽出したコーヒーで、デミカップで飲みます。両者の違いは抽出方法です。イタリアのエスプレッソ・コーヒーはエスプレッソ・マシーンで抽出されますが、ブラジル式のカフェ・ジーニョはドリップ抽出です。なお、コーヒーショップの呼び方は似ていて、イタリアではバール、ブラジルではバルとよばれます。エスプレッソ・コーヒーがお好きな方はブラジル式も試してみてはいかが。もとのコーヒー豆(粉)は同じでも違う味が楽しめます。 |
珈琲道場 25 (コーヒーのドリップ抽出 その4) | |
豆太君 | 挽き方で変わるコーヒーの味について(2) |
Mr.キングス | 前回、コーヒー豆の挽き方で味が変わるとお話しました。シティローストしたブラジル豆で比較すると、中挽きは酸味も苦味も強く、全体に濃く、重厚な味であるのに対し、荒挽きは酸味のキレがよく、全体に軽く、すっきりとした味であると書きました。挽き方で味が変わる理由について考えてみました。挽き方で何が変わるかというと、当然のことですが、コーヒーの粉の粒子サイズです。粉の粒子サイズが変わると、どうして味に影響するのでしょうか?私は以下の3つの理由を以下を考えています。 これは推論にすぎません。今後、科学的な実証が必要です。皆さんの見解はいかがでしょうか? 1.コーヒー粉全体の表面積が変化するので、コーヒー成分の抽出量すなわち抽出濃度が変化する。。 たとえば、粉のサイズが小さい場合、大きい場合に比べ、一個当たりの表面積は小さいのですが、粒子の数が多いので、粉全体としては表面積が多くなります(注1)。そのため、コーヒーとお湯の接触面積が大きく、同じ湯量で抽出しても抽出量が多く濃度が高くなると考えられます。。 (注1)表面積の計算をすると、コーヒーの粉の表面積は粒子の径に反比例することがわかります。小さい粒子の半径をr1、粉の表面積A1、大きい粒子の半径をr2、粉の表面積をA2とすると、A1/A2=r2/r1の関係が得られます。 2.粒子サイズの変化は、粒子内部へのお湯の浸透度合の変化と抽出成分の拡散の変化をもたらし、抽出効率が変化する。 たとえば、粉のサイズが小さいと、お湯が粒子内部まで浸透しやすく、より抽出効果が高いと考えられます。量だけでなく、より多くの種類の成分が抽出されている可能性もあります。 一方、粉のサイズが大きい場合、 お湯が粒子の内部まで浸透しにくく、粒子内部の成分はあまり抽出されていない可能性があります。 3.粒子サイズが変化すると、粒子間隙の大きさが変化し、お湯の透過速度が変化し、抽出時間・抽出量が変化する。 なお、コーヒーの抽出方法はドリップ式です。コーヒーメーカーを使いました。お湯が3分間にわたって断続的に注湯するタイプです。コーヒー粉の粗さが中挽きでも荒挽きでも、注湯が終了したときには、コーヒー抽出液はほとんどがドリッパーからサーバーへ落ちていました。見た限りでは同じでした |
珈琲道場 24 (コーヒーのドリップ抽出 その3) | |
豆太君 | 挽き方で変わるコーヒーの味について? |
Mr.キングス | 皆さん、ご存知のようにコーヒーの味は豆の挽き方で変わります。シティ・ローストしたブラジル豆のドリップ抽出について、中挽きと荒挽きの比較をしました。コーヒーの味は中挽きの方が酸味も苦味も強く、全体に濃く、重厚な味です。荒挽きの方は、酸味の切れが良く、苦味が少なく、全体的には軽く、すっきりした味です。香りは同じ位の強さですが、荒挽きの方が明瞭に感じます。また、中挽きでは油が表面に浮きましたが、荒挽きでは浮きませんでした。 この結果は1例にすぎませんが、挽き方による香味の違いの程度や油の浮き方はコーヒー豆の種類や焙煎の程度で変化しますが、この傾向は同じです。 重厚な味がお好きな方は中挽きからやや細挽きにすると良いですし、軽く、すっきりした味のお好きな方や油が浮くのが嫌な方はを荒挽きからやや荒挽きにすると良いでしょう。 |
珈琲道場 23 (コーヒーのドリップ抽出 その2) | |
豆太君 | ペーぺードリップ抽出におけるロトについて? |
Mr.キングス | ぺーパードリップ抽出に使うロトは皆さんご存知のように、カリタやメリタのドリッパーが代表的な形です。これは良く考えられた形ですが、ロトは この形しか駄目なのでしょうか。私はこの形にこだわる必要はないと考えています。ロトの役割はろ紙の保持とコーヒー抽出液のスムーズな排出です。ですから、この2つが満足されればどのようなものでも使用できると考えられます。 私は100円ショップをさがし、いろいろと試してみました。その結果、ざる、味噌漉し、水切りネットなどなどが使えることがわかりました。茶漉しはろ紙のサイズに合うものが見つかりませんでした。ろ紙のサイズと合うものなら使えるでしょう。 どうぞ、皆さんもお試しください。アウトドアーや旅行の時にお役に立つことは間違いありません。自分で探して実験するのも面白いですよ。 |
珈琲道場 22 (コーヒーのドリップ抽出) | |
豆太君 | コーヒーのドリップ抽出とは? |
Mr.キングス | ドリップ抽出と書くと難しそうに聞こえますが、ご家庭で普通されている、ろ紙を用いたり、ネルのフィルターを用いてコーヒーを落とす方法です。そんなことは当たり前だという声が聞こえてきそうです。 さて、これが曲者で、入れる人によって味が千変万化します。 このドリップ抽出には簡単とおもわれることでもまだわからないことがたくさんあります。私はドリップ抽出をもうすこし科学的にしらべて、データに基づいて考える必要があると思いました。たとえば、ペーパードリップに使うロトの穴が1つ穴と3つ穴とでコーヒーの抽出具合が変わるのかどうかということもその1つです。 今回、この実験結果を「ロトを用いるドリップ式コーヒー抽出に関する研究とくにロトの穴数の影響に関する実験的検討」という小論文にまとめ、コーヒー文化研究第10号(コーヒー文化学会コーヒー文化研究第10号(コーヒー文化学会発行)」に発表しました。 2003年4月8日付け道場にも書いたように、「ロトの穴数が1つでも3つでも、コーヒー抽出への影響はあまりない」ということがわかりました。ご家庭でもできる簡単な実験ですのでお試しください。 コーヒー文化研究第10号(コーヒー文化学会発行)」に発表した小論文をご希望の方は、キングスコーヒー 衛藤までお申し出ください。 |
珈琲道場 21 (コーヒーの新豆) | |
豆太君 | コーヒーの新豆とは? |
Mr.キングス | 生産されて1年以内の豆が新豆です。通常ニュークロップと呼ばれています。ちなみに2年目になるとパーストクロップ、3年以上になるとオールドクロップと呼ばれます。 新豆には香味に力というか勢いがあります。最近のコーヒー豆の主流はニュークロップです。古くなると香味が丸くなる傾向にあります。オールドクロップを珍重する向きもありますが、保管の仕方が難しく、通常香味は低下しても、向上することはまれです。一般的にはニュークロップ(パーストクロップまで)のコーヒーをおすすめします。 |
珈琲道場 20 (コーヒー袋のふくらみ) | |
豆太君 | 「送られてきたコーヒーの袋が膨らんでいることがあるが、問題ありませんか?」というご質問をお客さまからいただきました。 |
Mr.キングス | コーヒー袋が膨らむ原因は大きく分けると2つあります。 1つ目は「シールが剥がれている」または「袋にピンホールがある」場合です。この場合は空気が袋の中にはいり込んで、コーヒーを酸化させ、品質を劣化させるので、不良品として無償で交換しています。これは袋を押すとガスが抜けてへこむので、簡単に確認できます。コーヒー豆から発生したガスでシールが剥がれたものもこれにあたります。 2つ目は「袋は膨らんでいる」しかし「シールは剥がれていない」場合です。この場合は袋がコーヒー豆から発生したガスで膨らんでいるだけで、袋の中は無酸素状態にあるので、品質は保持されています。安心してお飲みください。これは袋を押してもガスが抜けませんので確認できます。 コーヒー豆を焙煎すると、ガス(炭酸ガスが主体)が発生します。このガスはコーヒー豆の内部や表面に吸着されて存在しています。このガスはコーヒー豆から数日間にわたって放出されます。その量は100g当り500−1000mlになるというデータが報告されています。 キングスコーヒーでは、宅配のお客さま向けには、鮮度重視のため、焙煎後すぐにコーヒーを袋詰めしています。また鮮度保持のため、脱気処理して真空パックにするとともに、コーヒー豆から発生するガスを吸収させ、豆袋の膨らみを最小限に抑えるため、脱ガス剤(脱酸素・脱炭酸ガス用)を封入してしています。なお、発生するガスの量によっては完全に吸収できず、袋が多少膨らむことがあります。疑問の点はMr.キングスまで。 |
珈琲道場 19 (ロトの穴の影響について) | |
豆太君 | ドリップコーヒーに使う「ロト」の穴数(1つ穴か3つ穴)の違いは コーヒーの抽出に影響するか? |
Mr.キングス | ロトにはコーヒー液を排出するための穴が底部に設けられていますが、その穴数(1つ穴か3つ穴か)の違いによってコーヒーの抽出が影響されると思っている方が多いのではないのでしょうか。 お客様に1つ穴用または3つ穴用に挽いてくださいといわれることもよくありますし、最近、全日本コーヒー商工組合連合会から「コーヒー鑑定士検定教本」という本が発行されましたが、その中にもドリップコーヒーに使う「ロト」の1つ穴と3つ穴とで抽出速度に違いがあるという内容の記載もみられました。中には疑問に思っているお客さまもいて、「穴の数でコーヒーの抽出に違いがあるのですか?」という質問を受けたこともあります。 さて、ロトを用いるドリップ式コーヒー抽出法は、ロト内に敷いたろ紙の中にあるコーヒー粉にお湯をそそぎ、コーヒー成分を抽出すると同時に、得られたコーヒー液をコーヒー粉からろ過分離する方法です。 ろ紙(コーヒー粉を含む)の部分ではコーヒー成分の抽出とコーヒー液のろ過分離がおこなわれ、ロトの穴の部分ではコーヒー液の排出がおこなわれていると考えられます。ロトの穴の部分の影響がどのくらいあるのかということが問題です。 私はこの問題についてデータによる確認の必要性を感じて、比較実験をしてみました。その結果、ロトの1つ穴と3つ穴の違いがコーヒー抽出に及ぼす影響は小さいことがわかりました。要約して以下に述べます。 ロトだけを用いてお湯を注ぐ場合、透過は短時間でした。また1つ穴の透過時間は3つ穴よりも長く、3倍程度かかりました。穴の数に反比例しています。しかしロトにろ紙を敷き、コーヒー粉をいれてお湯を注ぎますと、透過時間はロトだけの場合よりはるかに長くなり、また1つ穴でも3つ穴でもほぼ同じ(両者の差は10%位)になりました。 このことから、コーヒーを抽出する場合のコーヒー液の透過抵抗は、ロトの穴の部分というより、ろ紙(コーヒー粉を含む)の部分で主として決まり、透過時間はロトの穴数(1つ穴か3つ穴)の違いによってほとんど影響を受けないということがわかりました。 ロトの穴数の比較に限れば、 コーヒーの抽出は透過時間(抽出時間に相当)で決まるので、ロトの穴数の違いがコーヒーの抽出に及ぼす影響は小さいと考えられます。 結論を申しますと、ドリップ抽出に使うロトは穴数(1つ穴とか3つ穴とか)の違いを気にせず、お使いになればよいということです. (この実験結果の詳細はコーヒー文化学会の会誌に投稿予定。) |
珈琲道場 18 (ドリップコーヒーの美味しい入れ方 その2) | |
茶子さん | コーヒー豆の挽き方はどのくらいが良いでしょうか? |
Mr.キングス | ドリップコーヒーの挽き方は中挽きが基本ですが、あっさりした味が好きな方は中挽き、濃い味が好きな方は細挽きにするとよいでしょう。 |
豆太君 | ろ紙の湯洗いをするのはなぜですか? |
Mr.キングス | これはろ紙についた臭いを除くためと、ロトとサーバーをあたためるためです。ろ紙は臭いを吸着し易く、予想以上に臭いが付着していることがあります。湯洗いしたお湯から古本のような臭いを感じる時があるでしょう。湯洗いするとろ紙がロト内壁に付着してろ過が遅くなるので湯洗いしてはいけないという人もいるようですが、私の経験ではろ過がとくに問題となるほどではありません。 |
茶子さん | むらしはなぜ必要なのですか? | |
Mr.キングス | コーヒーの粉にいきなりお湯をドット注いでも美味しいコーヒーは抽出できません。むらしは美味しいコーヒーを抽出するための準備の工程といえます。水分子がコーヒー粉粒子内部に浸透し、コーヒー成分を取り込んでいる様子を想像するとわかり易いでしょう | |
豆太君 | お湯の温度は紅茶とおなじように沸かしたてがよいのですか? | |
Mr.キングス |
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珈琲道場 17 (ドリップコーヒーの美味しい入れ方 その1) | |||||
茶子さん : ドリップコーヒーの入れ方のこつを教えてください。 | |||||
Mr.キングス : 今日は美味しいドリップコーヒーの入れ方 Kings Version を説明しましょう。 これは誰にでも簡単にできる、ロトとろ紙を使った ドリップコーヒー の作り方です。
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珈琲道場 16 (焙煎について) | ||
豆太くん :「オンデマンドばい煎」というのはどういうことですか。 | ||
Mr.キングス :
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珈琲道場 15 (抽出濃度 その2) | ||
豆太くん :深煎りコーヒーの抽出濃度と味の関係を教えてください。 | ||
Mr.キングス :
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珈琲道場 14 (抽出濃度 その1) | ||
豆太くん : 中煎りコーヒーの抽出濃度と味の関係を教えてください。 | ||
Mr.キングス :
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珈琲道場 13 (マジックビーン その3) | ||
豆太くん : マジックビーンを楽しむ法は? | ||
Mr.キングス :
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珈琲道場 12 (マジックビーン その2) | |
豆太君 | 「マジックビーンって知ってる?」が地域情報誌に掲載されたようですが? |
Mr.キングス | あさおマイタウン21 2001年11月1日号に掲載された「マジックビーンって知ってる?」をそのまま転載します。 魔法の豆、といってもジャックと豆の木の話ではありません。聞き慣れないこの言葉、香りに敏感な人ならピンとくるかもしれない。そう、ばい煎することで文字通り七変化するコーヒー豆はこんな言葉で表される。 麻生区王禅寺西にあるキングスコーヒーには、マジックビーンがいっぱいだ。 「マジックビーン」の言葉を好んで使ったのは、キングスコーヒー店長衛藤正徳さんのお父上。故衛藤六蔵さんは日本人で初めてブラジルのコーヒー鑑定士(クラシフィカド―ル)資格を授与された人。昭和6年のことだ。コーヒー鑑定士は視覚・味覚・嗅覚・触覚そして知識など様々な素養が必要だ。ブラジル・サンパウロ市内には鑑定士学校があり、ポルトガル語の授業そして試験が行われるそうだ。このハードルの高さゆえか、現在でも日本人にコーヒー鑑定士は多くはいない。(つずく) 衛藤さんはコーヒーの知識はもちろん、おいしさ、不思議さ、奥深さをコーヒー鑑定士の父に教わった。コーヒー豆をマジックビーンと呼ぶのもお気に入り。 コーヒーの味は豆の産地・種類、ばい煎具合で大きな違いが出る。自らもコーヒー好きな衛藤さんは「マイロースト」と名付けたサービスをしてい る。お客様の好みに合わせたコーヒーを提供したくて始めた。35種類以上ある豆とばい煎具合を選び、小型のばい煎器へ。15分ほどでばい煎される。おすすめはハワイコナやバリ、トラジャ等。好みの味を伝えれば、豆の種類やばい煎具合を衛藤さんが考えてくれる。 コーヒーは飲むと同時に香りを楽しむが、実はばい煎するときの香りが一番。マイローストでは香りも存分に楽しめる。「季節によって美味しいと感じるコーヒーは違う。春は軽め、夏は苦み、秋はコク、冬は徐々にあっさりが美味しい」と衛藤さん。香りを楽しみながら、衛藤さんとコーヒー談義を交わしてみては。 (この記事は、あさおマイタウン21 2001年11月1日号に掲載されたもの です。お問い合わせは(株)マイタウン21 TEL.. 044-954-2555) |
珈琲道場 11 (マジックビーン その1) | ||
豆太くん : マジックビーンってな〜に? | ||
Mr.キングス :コーヒー豆がどうして「マジックビーン」と呼ばれるのか説明しましょう?
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珈琲道場 10 (エスプレッソコーヒー その5) | ||||
茶子さん : カプチーノの作り方について教えてください。 | ||||
Mr.キングス :
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珈琲道場 9 (エスプレッソコーヒー その4) | ||||||
茶子さん : カフェラテとカプチーノの作り方について教えてください。 | ||||||
Mr.キングス :
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珈琲道場 8 (エスプレッソコーヒー その3) | ||
茶子さん : エスプレッソコーヒーのメニューについて教えてください。 | ||
Mr.キングス :
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珈琲道場 7 (エスプレッソコーヒー その2) | ||||
茶子さん : エスプレッソコーヒーの器具について教えてください。 | ||||
Mr.キングス : 最近、ご家庭でエスプレッソコーヒーやそのバリエーションコーヒーを楽しむ方が増え てきました。美味しくいれるには専用の器具とそれを使いこなす多少のテクニックが 必要です。きょうはご家庭用のエスプレッソコーヒーの器具について簡単に説明しま しょう。
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珈琲道場 6 (エスプレッソコーヒー その1) | ||
茶子さん : 最近、エスプレッソコーヒーやカプチーノがブームですが、 エスプレッソコーヒーについて教えてください。 |
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Mr.キングス :
エスプレッソコーヒーの量は通常1杯分が30cc前後です。キングスでも30cc程度を基準にしています。本場のナポリでは20−25ccだそうですが。カップには小さいデミカップが使われています。エスプレッソコーヒーの味はドリップ法に比べると同じ豆ならあっさりというか、さっぱりというか軽い味になります。 エスプレッソには味と香りの点で中煎りの豆よりも中深煎りからの深煎りの豆の方が適しています。とくに肉料理・味付けの濃い料理・油っぽい料理の後では深煎りの豆の、苦みのしっかりしたエスプレッソが良く合います。またイタリアンやフレンチでも軽い味わいならば中深煎りの豆で、柔らかな苦みのエスプレッソが良く合います。 イタリアでは南と北でエスプレッソの味が違うということですが、これは料理との関係があるのではないかと推測しています。 美味しいエスプレッソの判断ポイントは (1)エスプレッソに適したコーヒー豆 中深煎りからの深煎りの豆が適しています。そのなかでも、苦みだけでなく 香りと甘みを感じるエスプレッソが抽出されるのが最高の豆と考えています。 キングスコーヒーではイタリアンブレンドをおすすめしています。 (2)エスプレッソに適したコーヒー豆の挽き方 粉の粒度によって味が大きく変化する。粉が粗いと水っぽくなります。極細挽き にするのがポイントです。 (3)エスプレッソに適したマシーン マシーンに必要な基本条件は、圧力:9気圧、湯温:90度Cとされています。 最近、業務用も家庭用も良い機種がいろいろと販売されています。 (4)作り手のテクニック 作り手のテクニックが要求されます。とくにカプチーノは作り手の上手・下手が はっきりと味にでます。イタリアにはバリスタという専門のコーヒー職人がいる ほどです。 次回に続く。 |
珈琲道場 5 (カフェ オ レの入れ方) | |||||
豆太君 : 牛乳たっぷりの美味しいカフェ オ レを飲みたいのですが、 作り方を教えてください。またカプチーノとはどう違うのですか? | |||||
Mr.キングス: コーヒーや紅茶の美味しい季節になりました。これからは牛乳たっぷりの カフェ オ レがとくに美味しいですね。カフェ オ レはドリップコーヒーを作れる方なら 簡単に作れます。今回は「カフェ オ レの作り方 Kings Version」を説明 しましょう。 また最近、カフェ ラッテやカプチーノが人気ですが、これはエスプレッソコーヒー にスチームドミルクあるいはフォームドミルクを加えたものです。作るには エスプレッソマシーンが必要ですし、テクニックも必要です。。コンパクトな 家庭用マシーンも登場してきましたので、次の機会に詳しく説明しましょう。
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珈琲道場 4 (コーヒーゼリーの作り方) | |||||
茶子さん : コーヒーゼリーを作りたいのですが、作り方のこつを教えてください。 | |||||
Mr.キングス : 香り高く、美味しいコーヒーゼリーの作り方 Kings Versionを 説明しましょう。 作り方は簡単。ポイントは香り高いコーヒー豆を選ぶことです。 香り高い、少し苦みのきいた美味しいコーヒーぜりーができます
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2000.06.16
珈琲道場 3 (アイスコーヒーの入れ方 その2) | |
茶子さん | アイスコーヒーには なぜ深煎りの苦みの強いコーヒー豆がよいのですか? |
Mr.キングス | アイスコーヒーに求められるのは基本的にさっぱりとした清涼感のある味です。また、人の舌は冷たいものにたいして、味を弱く感じる傾向にあります。ですから、キングスのアイスブレンドのような、深煎りの苦みの強いコーヒー豆が適しているのです。深煎りでも上質のコーヒーには甘みがあります。 |
豆太君 | ろ紙の湯洗いをするのはなぜですか? |
Mr.キングス | これはろ紙についた臭いを除くためと、ロトとサーバーをあたためるためです。ろ紙は臭いを吸着し易く、予想以上に臭いが付着していることがあります。湯洗いしたお湯から古本のような臭いを感じる時があるでしょう。湯洗いするとろ紙がロト内壁に付着してろ過が遅くなるので湯洗いしてはいけないという人もいるようですが、私の経験ではろ過がとくに問題となるほどではありません。 |
茶子さん | コーヒー豆の挽き方はどのくらいが良いでしょうか? |
Mr.キングス | コーヒーの粉の挽き方は、あっさりした味が好きなと方は中挽き、濃い味が好きな方は細挽きにするとよいでしょう。 |
豆太君 | むらしはなぜ必要なのですか? |
Mr.キングス | コーヒーの粉にいきなりお湯をドット注いでも美味しいコーヒーは抽出できません。むらしは美味しいコーヒーを抽出するための準備の工程といえます。水分子がコーヒー粉粒子内部に浸透し、コーヒー成分を取り込んでいる様子を想像するとわかり易いでしょう |
茶子さん | お湯の温度は紅茶とおなじように沸かしたてがよいのですか? |
Mr.キングス | 少し違います。お湯の温度は90度位が適温といわれています。お湯は沸騰したものをすこし(1−2分程度)さましてから使うとよいでしょう。 きょうのレッスンはこれまで。次回またお会いしましょう。 資料をご希望の方は e-mail:webmaster@kingscoffee.comへ |
2000.06.15
珈琲道場 2 (アイスコーヒーの入れ方 その1) | |||||
茶子さん : アイスコーヒーを飲みたいのですが、入れ方のこつを教えてください。 | |||||
Mr.キングス : アイスコーヒーは日本で考案された飲み物といわれています。 今日は美味しいアイスコーヒーの入れ方 Kings Version を説明しましょう。 これは誰にでも簡単にできる、ロトとろ紙を使った ドリップ式アイスコーヒー の作り方です。
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珈琲道場 1 キングスコーヒーの珈琲と紅茶について | |
豆太君 | キングスには珈琲豆の種類がどのくらいありますか? |
Mr.キングス | 現在ブレンドコーヒー豆が26種類、ストレートコーヒーが45種類です。 |
茶子さん | それでは紅茶の種類はどのくらいありますか? |
Mr.キングス | ブレンドテイが21種類、ストレートテイが41種類です。 |
豆太君 | なぜそんなに種類を揃えているのですか? |
Mr.キングス | コーヒーや紅茶の味は産地、等級、ロースト、ブレンドによってちがいます。また10人10色と言いますが、味の好みは 個人によてちがいます。それぞれお好きな味があります。お客 さまにいろいろな味を楽しんだりお好きな味を選んだりしていただけるようにするためです。 きょうのレッスンはこれまで。次回またお会いしましょう。 資料をご希望の方は e-mail:webmaster@kingscoffee.comへ |